迫りくる就活
大学受験を合格し大学に入学しても、2回になれば、大学生活も折り返しに入り、本当は見たくもないですが、就職という将来が視野に入ってきます。
そういうわけで今日は、まだ就活が迫っていることに実感を感じなければいけない人向けに、いつ頃から情報を集めたり行動したりしないといけないかなどを簡単にまとめていきたいと思います。面接やエントリーシートの書き方とか深い話ではありません。とりあえず就活っていつから始まってどれくらいで終わるのか・何をしておいたほうがいいのか程度の浅い話ですが、まず物事の大まかな流れを把握するのってすごい大事だと思うので・・・
まず就活のおおまかな流れを見ていきたいと思います。とりあえず参考にするのは、今年の就活生である18卒(2018年卒業予定の大学生)のスケジュールです。
2019年の就活スケジュール
リクルートによる今年の就活スケジュールはこんな感じです。
3月1日:企業の採用情報解禁
3月~5月:企業説明会・エントリシートの提出(エントリー開始)
6月:面接開始、内定が出始める
なので、企業の大半が9月中に終了し、就活性も4回生の後期には就活を終えている就活生が多数を占めることになり、18卒は2019年の早春から夏にかけてが就活本番となります。
就活は解禁前から既に始まっている
表向きの就活スケジュールはこんな感じです。ですが「3月の情報解禁から」が就活ではありません。実は情報解禁の前に大きな就活イベントがあります。それが皆さんもなんとなく名前は聞いたことはあるであろう「インターン」というやつです。
インターンには7月辺りに行われる夏季インターン、そして夏以降から情報解禁までの2月いっぱいまで開催される「秋冬インターン」というものがあります。要するに、就活で有利に立ち回るためには、「情報解禁まで」が重要なのです。できるだけ早く就活の準備をしたいという人は、まずは目前のインターンへの参加を目指すべきでしょう。
インターンが企業の採用活動として存在感を高めている今、多くの企業が夏季から2月いっぱいまでインターンを実施しています。夏と秋冬で内容として大きな違いがあるわけではなく、夏季と同様のインターンを再度実施する企業や、夏季は実施していなかった企業が秋冬に初めて実施する場合もあります。なので「夏季に参加していないとアウト」といったことはありません。
ただし夏季に参加してさらに秋冬に参加しようとしている人、夏季に採用されずに秋冬でリベンジしようとしている人がいる点が、夏季と秋冬の大きな違いです。つまり秋冬インターンではすでに経験を積んでいる人、モチベーションの高い人が多く参加してくるのです。
これは見方によっては「採用の門が狭くなる」というデメリットですが、逆に捉えれば「レベルの高い就活生から刺激がもらえる」というメリットに変わります。挑戦する価値は十分あるでしょう。
正直、夏季の実施時期はまだまだ就活に関する知識も少なく、少しでも興味のある企業や業界のインターンの選考をやみくもに受けてしまいがちです。私もそうでした。色々なところのインターンに行きましたがあまり役に立ったか振り返ると、うーんって感じです。もちろんそこから学ぶこともありますが、同時に無駄が多いのも事実です。
その一方で、夏が終わり秋冬の時期になると就活への意識が高まり、知識も増えてきます。すると自分の将来像にあまり関連しない企業や業界のインターン選考対策に、無駄な時間を割かずに済みます。
その結果、厳選された企業や業界についての研究が進み、情報解禁後の就活本番につながる経験値を確実に積み上げられるというわけです。
もちろん時季に限らずインターンに参加すれば実務経験が積めたり、選考過程で面接の練習になったり、給料を貯金して就活本番の軍資金に回すこともできます。
もちろん必ずインターンに参加しなければならないというわけではないですが、やはりインターンに行った人とと行かなかった人に差が出るのはほぼ間違いありません。ですが、不参加でも「先輩などの人の話を聞く」です。できるだけ多くの社会での実体験を聞いて自分ならどう思うか・感じるかを考えておくだけでも、この部分はカバーできます。
就活直前に準備しておく事
3月の就活解禁前にしておくべき事としてよく挙げられるのが「自己分析」「業界研究」です。「インターンに行くのとかめんどくせぇ」と思っている人もこれくらいはやった方がいいと思います。
秋冬インターンに挑戦するにせよ、不参加を貫くにせよ、就活本番前にどうしてもやっておかなくてはならないことがあります。それが「自己分析」と「業界研究」です。この2つは就活の基礎中の基礎。
まず「業界研究」はについてですが、就活の対象になる企業は中小企業まで合わせると、全国で数万社あり、その中から数十社に絞るためにはまず業界を絞る必要があります。これが業界研究です。そして文系その中から待遇などで10社~程度、理系なら数社に絞ることになります。
加えて、エントリーシートの書き方や面接時の受け応えの仕方などがいくら上手でも、自分のやりたい仕事や将来像があやふやだったり、選考を受けている企業について上辺の情報しか調べていないのであれば何の役にも立ちません。
2つ目の企業研究は、その企業の給料や勤務体系です。いくら給料が良くてもブラック企業で鬱や過労死しては意味がありませんし、会社を受ける前にその辺りのことを一応最低限は調べましょう。
あと、※SPI検定も少しくらいは書店で本とかを買って勉強しておくべきだと思います。別に大したボリュームでもないのですが、早めにやっておくに越したことはありません。※就活生の能力を図る一種の試験
ただこれらの成果はあくまでそれまでの自分が何をしてきたかに大きく左右されるわけで、極論東大で留学経験とかがあれば、こんなまどろっこしいことしなくても大丈夫な訳で、個人的にこれらの対策はあくまで付け焼刃に過ぎないと思います。
もっと前からやるべき就活への準備
SPIや自己分析はあくまで直前に行う就活対策ですが、就活はもっと前、つまり大学2・3年のうちから準備しておくと驚くほど簡単になります。少なくとも自分は就活は楽勝でした。
今は人手不足が叫ばれていて、まあ就職できず職にあぶれるという事はないでしょう。しかし、簡単に就けるような仕事はブラックみたいなものしかないわけです。お金を稼いで質のいい暮らし(QOL)を高めるためには、スキルが必要になります。
一般的に就活で持っておくと有利と言われるスキルは「英語」・「簿記」・「プログラミング」の3つですね。なので就活に向けて学歴以外になにか武器が欲しいという場合はこの3つのどれかを勉強しておくとエントリシートや面接に通りやすくなります。僕の場合は文系で就活ではコミュニケーション能力とPythonというプログラミングスキルをアピールすることで5社にエントリーして4社から内定をもらうことができました。
ただ僕の場合はこの大切さに気付いたのが就活の直前で時間がなかったので一年大学を休むことになりましたが、一年休んだ分の価値は十分にあったといまでも思います。また就活に入るまえに人生の価値観を広げておくというのも非常に大切だと思います。
会社に入って働きづめになると回りが見る機会や時間がどんどん減っていきます。よく若者は旅をしろと言います、個人的に若いうちに旅をするということには以下のようなメリットがあるからだと思います。
・多くの生き方働き方に出会う
・日本での仕事観が絶対でないことに気がつく
・膨大な生き方の選択肢を持つ
・失敗しても他の生き方を知ってるので挑戦しやすくなる
・生き方の選択肢が多いのでトライアンドエラーを繰り返し、最終的に成功する
まあ旅をしてサラリーマンとして会社で働く以外の働き方があるのに気付いたところで結局生きていくにはお金がいるわけですし、とどのつまり稼ぐ力がいるわけです。また逆にお金に執着してもろくなことにはなりませんし、思いだけでも力だけでもダメな訳ですね。
終わり~人手不足の正体
以上が就活の流れと就活前にやっておきたいことのまとめです。昨今は人材不足と言いますが、人材が不足しているのはプログラミングなどができる高度人材であって、普通に大学4年過ごしてきただけの文系大学生やFランの理系学生は要らないのです。そんな人が割り振られる職業はブラックすれすれの割に合わないものばかりです。人手不足だって口では一応言うけどね、本当は足りないのは人じゃなくて、能力がある人な訳です。
良い企業に入りたいと思うのであれば、それ相応の市場価値を持った人間になる必要があり、宮廷や早慶でもない限り、就活直前の1,2ヶ月の付け焼刃の努力ではそれは無理です。休学するなり、2年・3年のうちからこの辺りを意識して用意するしかありません。
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