こんにちは、ミナピピン(@python_mllover)です。今回はドラマ「半沢直樹」の帝国航空編に出てきた新生党や白井明子・箕部幹事長・伊勢志摩空港のモデルについてつらつらと書いていこうと思います。
帝国航空のモデルはJAL
今回の帝国航空の再建は現実でモデルがあって民主党政権時代のJAL再建です。なので、この半沢直樹に出てくる新生党のモデルは旧民主党です。実際新生党の弱者救済などのスローガンも民主党のスローガンと似たものになっています。
そして、この作品で乃原弁護士が率いるタスクフォースも実際に民主党政権時代にJAL再建を担当していた前原誠司国交大臣が実際に送り込んでいます。ちなみに半沢直樹では、白井明子という女性が国交大臣でタスクフォースを率いていますが、この人のモデルは蓮舫議員+扇千景です。そして柄本明演じる箕部幹事長のモデルは小沢一郎で箕部幹事長と同じく汚職で事件を起こしています。
とまあ原作小説の「イカロスの翼」は書かれた時代が民主党時代なだけあって登場人物や背景も民主党政権色が強いですが、ドラマ版は原作に自民党の議員を混ぜたようなイメージになっています。
箕部幹事長のモデルは二階敏明か小沢一郎
特に箕部幹事長については役者が柄本昭だったり、小説では架空の場所にあった舞橋空港が、ドラマだと伊勢志摩にある伊勢志摩空港に代わっていたり、箕部の選挙地盤が関西だったりと若干小沢一郎のイメージとずれてるからです。
ドラマ版「半沢直樹」の箕部幹事長の汚職内容は伊勢志摩ステートを使った伊勢志摩空港建設予定地の買い上げで大儲けしたというものでしたが、伊勢志摩の近くでこれに近いことを行っているのは自民党の二階敏明幹事長で、彼は南紀白浜空港とで同じようなことをやっています。
南紀白浜空港は古い空港なので誘致したのはありませんが、新規滑走路建設の際に二階氏はゼネコンとの癒着疑惑があります。
また二階氏はドラマで箕部幹事長が帝国航空に圧力をかけて羽田―伊勢志摩路線を残していたのと同じように、南紀白浜空港でJALに圧力かけて羽田からの直通便を強引に残し、加えて直通便を1日3通にしたのではという噂があります。そして、南紀白浜空港は完全に赤字で現在は羽田直通便のみ利用されている状況でこれもドラマに出てきた伊勢志摩空港と似てます。
二階は諸悪の根源だな… http://t.co/10IDLTXr9r いまなお自民党で国交省に大きな影響力を持つ二階俊博の地元・和歌山。南紀白浜空港―羽田の路線は長年、不採算が続いていた。日航は二階の顔をおもんばかってか、経営破綻後に39の国内線を廃止しても、南紀白浜線は残した
— 佐々木 (@WBJPPP) 2013年12月2日
そして、箕部幹事長のモデルは上述したように原作では小沢一郎氏だと思います。というのも原作の舞橋空港に関しては小沢一郎も花巻空港で同じような建設誘致疑惑があり、箕部の闇献金、借入不記載、架空献金なども陸山会事件のスキャンダルも彷彿させる設定だからです。
ですがドラマ版で箕部幹事長を演じていた柄本さんの狡猾な老人っぽさも個人的には大胆不敵な小沢一郎よりも二階敏明幹事長を連想させますし、今回はメインの騒動だった伊勢志摩空港と伊勢志摩ステートに関しては小沢一郎色より二階敏明幹事長のほうがモデルだと思います。
白井明子議員のモデルは誰?
また最終回の白井議員の恥を知りなさい!というセリフも完全に三原じゅん子の国会演説ですし、白井議員も蓮舫に三原じゅん子+クリステル+田中真紀子が足して3で割ったような感じになっていますので、ドラマ版は原作の民主党要素に自民党要素を足したような雰囲気に近いと思います。
そういった意味では原作は民主党の腐敗を叩くみたいな内容でしたが、ドラマ版の半沢直樹は、今は自民党政権なこともあって最後の半沢の演説は「」
今の自民党政権に対するアンチみたいな内容になっていますね。半沢直樹に快哉を叫んで、戦後最悪の腐敗政権を「継承する」と宣う現実の政治を歓迎してるんじゃ、世話ないわ。。。
まとめ
まあ政治家に関しては誰がモデルとも100パーセント言えないようにいろんな政治家の特徴を意図的に混ぜているのだと思います。
ちなみに帝国航空の再建についてはドラマだと政府による銀行への債権放棄要求を半沢が断固拒否して自力で立て直せそう的な雰囲気で終わりましたが、現実の日本航空再建は銀行さんサイドに債務の7割どころか9割の債務放棄させるという結末に終わっています。
ドラマでは帝国航空は立て直せる一縷の光が見えていましたが、現実のJALは腐りきってて自力再建は困難だったし銀行も銀行でどうせ潰れやしないんだからと甘やかしてドンドン貸してたのと、バブルの時に不良債権問題で政府から救済された貸しもあるから銀行もある程度は債権放棄を呑まざるを得なかったという結末に終わっているのが現実はドラマのようにうまくいかないという感じになっているのが少し悲しいですね。
半沢はいつかまたこの国に高度経済成長期のような反映が訪れると言っていましたが、かつて日本が明治維新や太平洋戦争でどん底から起死回生した背景には若い人間の力がありました。ですが、今の日本には若者の数より老人の数のほうが多い状態です。
老人が大多数を占める社会で老人の社会保障を切って積極財政を打ち出す、そんな事ができるのでしょうかね?日本が形だけでも民主主義で選挙による多数決の政治を行っている限り今の状況は変わらないと思います。
日本はIT化で海外と比較して大きく後れを取りましたが、次のIoT・5G・電気自動車でも後れを取る気配が見えていますし、現実は恐らくより厳しくなるもののと思います。
またドラマの半沢直樹では悪者は水戸黄門のように成敗され、ハッピーエンドで終わりましたが、現実は飯塚幸三や汚職を働いていた安倍晋三首相や黒川検事長などは罪に問われないままです。。。現実はドラマのようになってほしいと願ってやみません。
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