京アニの放火事件は社会に見捨てられた氷河期世代『無敵の人』が犯人なのだろうか?

アニメ

 

 

 

参照:https://img.huffingtonpost.com/asset/5d3024c03b00004d00dacbcb.jpeg?ops=scalefit_630_noupscale

 

 

2019年7月18日に起こった京アニの放火殺人事件、最初はただのボヤ程度かと思っていましたが、最終的には33人が死亡するという歌舞伎町のビル火災に次ぐ日本の火災史に残る事故になってしまいました。

 

ドン・キホーテの火災事故やネカフェの火災事故など、痛ましい火災事故が起こるたびに消防法が見直され、建物の防火対策なども徹底されるようになりましたが、ただの火災ならまだしもガソリンを数十リットルも巻いて引火というもはや爆発のような火災だとどうしようもないですね。もはやテロです。

 

やられたらどうしようもありません。犯行動機も京アニに親でも殺されたのか思ったら、脳内小説をパクられただの精神疾患のソレですし、なんかホントやるせないです。

 

この事件で亡くなられた方に哀悼の意を捧げると共に、この事件でONEPIECEの『人は死ぬぞ』という言葉の重みを嚙み締めています。

 

 

 

 

改めて今日自分が生きているのは運が良かっただけなんだと痛感する日々で、今生きているこの時間の1秒1秒を大切にしていくと共に、人はいつか死ぬのだからこそ今のうちに何か自分の生きた足跡を残していたいと思いました。。。

 

 

結局人間の価値尺度は生産性

 

この事件で感じるのはそれだけではなく僕含め、知的障害者達が虐殺されたことについて冷淡な反応をしていたであろう人間達が、才能があり努力し、素晴らしい作品を残してきた人達が焼き殺されたことを憤ってるのはなんだかんだ結局のところ、『人間の価値は生産性』だってことに尽きるのだなということです。

 

もちろん人間の価値は生産性だけではないのは間違いないですし、生産性を人間の価値の絶対尺度とする社会の行く末は冷たいものになると思いますが、それまで特に関わりのなかった他者がある人間の価値を判断する尺度は結局のところ生産性なのだと思います。残酷な話ですが。。。

 

 

氷河期世代とこれからの日本

 

そして、今回の事件は放火したのは青葉真司な訳ですが、彼もまた社会の生み出した闇であって彼だけが悪いのかなと考えさせられます。結局彼もまた就職氷河期で人生を狂わされた人間なのだと思います。

 

その結果精神を病み今回のような凶行に至ったのでしょう。本当に氷河期世代を見捨てたことは日本の政治の大きな失敗です。日本の政治はずっと先送り先送りなわけですが、それも限界に近付いており、今そのツケを清算する時に差し掛かっているような気がします。

 

数年前に「黒子のバスケ」の作者を脅迫して逮捕された人も今回の京アニの放火犯と同じようなタイプでした。彼の供述を今一度真剣に考えるべきです。

 

 

 

 

 

 

まあ危害を受ける側からするとそんなマクロ的な観点は知ったことではなく、ミクロが全てなわけであって、ミクロ的にみるとこういった無敵の人による凶悪犯罪を未然に防ぐためには、それこそサイコパスに出てくるシヴィラシステムのようなAIによる顔認証や信用スコアで犯罪係数の高そうな人間をあらかじめ隔離するしかないわけですが、そうなると中国のように鳩型ドローンが空を飛びまわって、一般市民を監視するディストピアみたいな社会になるわけでどちらの方がいいのか自分には判別付きかねます。

 

まあ一番明瞭なこの手の凶悪犯罪への対処法は氷河期の40~50代を国が面倒みるということになるわけですが、人間としての旬の時代をスキルの身に付かない非正規で過ごしてしまった彼らはもはや手遅れに近く、ろくな就労支援もできないわけで、もう生活保護などで養うしかないわけですね。

 

ですが借金大国日本にそんな財源はもはやなく、今の老人への社会保障を彼らに回すという策しかないわけですが、老人が過半数になっている現在の日本社会においてそういった政策を実行するのは難しいでしょう。。。

 

なので、こういった社会に見捨てられ追い詰められ精神を病んだ人間の凶行はこれからも増えていくでしょう。そう考えると日本は銃がないことによる治安の良さがいまのところ唯一のとりえなわけですが、それも失われていくんじゃないかと思います。

 

仕事や家庭による「社会への責任」が無い人間が歳をとり、自分の人生の後がないと考え、人生の最後に憎しみに基づいて犯罪を実行する社会が令和の日本でしょう。改元したところでこの現実は何も変わりません。

 

氷河期世代1700万人のうち30%強の520万人が、年収300万円以下で生計を立てている未婚の生活困窮者 このうち132万人は非正規で120万人は無職です。この数の無敵の人がいて、誰かが自爆覚悟の犯罪を実行に移す時代になりつつあります。根幹には氷河期世代の放置、社会への参加阻止という問題があります。

 

まあこんな暗い現実は目を背けて考えるのはやめて深夜アニメでもみるべきなのか、真剣に日本脱出の準備をするべきなのか、、、

 

 

コメント

  1.   より:

    無敵の人が増えるのは確実でしょうね。同じような模倣事件が既に起きてますし。
    犯罪者にも、敗北者、負け犬にもその後の人生ってのが確かにあるわけですが、社会がそこから目を背けてると何度でも同じことが起きると思います。
    犯罪者なら更生施設に入れられたり斡旋があったりなんなりするのでまだ未来はあるかもしれないですが、何をしても上手く行かなかった、挫折して立ち直れなかった人たちはどうなるかわかりませんしマンガなんかでも描かれないですしね。
    今の時勢では他人のことはその人が自分でなんとかするしか無い、自分でなんとかするのが筋だ、というのが共通認識ですが、挫折して気力もない人からすると行動を起こすなんて不可能でしょうし、いずれそうは言ってられないことになると思います。
    負けても失敗しても強く生きるみたいな感じには誰でもなれるわけじゃないですしね。

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