作中に登場する「奇跡のグラオザーム」は、魔王直下に所属する7人の大魔族『七崩賢』のうちの1人です。
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【葬送のフリーレン】奇跡のグラオザームのプロフィール
葬送のフリーレン 10巻(山田鐘人・アベツカサ)/小学館
名前 | 奇跡のグラオザーム |
生年月日 | 不明 |
年齢 | 不明 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
種族 | 魔族 |
所属 | 七崩賢(しちほうけん) |
「奇跡のグラオザーム」は、魔王直属の幹部『七崩賢』に所属する大魔族の1人です。
魔王軍屈指の戦力として活躍し、魔王の腹心である全知のシュラハトや他の七崩賢と共に人類最強と呼ばれた南の勇者と戦い、シュラハトを含む多くの仲間を失いつつこれを討ち取る。
この戦いに参加した七崩賢の一員である黄金郷のマハト(おうごんきょうのマハト)は、後にフリーレンというエルフの魔法使いによって過去の記憶を盗み見られることとなる。この未来を予知したシュラハトは、「南の勇者との戦いの顛末を教えるわけにはいかない」と考え、グラオザームにマハトから南の勇者との戦いの記憶を消すよう依頼。グラオザームは南の勇者との戦いの後にこれを実行し、マハトも自身の記憶の一部を消されることを受け入れる。
シュラハトは南の勇者との戦闘にて死亡するが「魔王軍に残った有力魔族を集めて勇者ヒンメル一行を討伐しろ」との命令も遺言のように残しており、その通りにグラオザームは血塗られし軍神リヴァーレ、無名の大魔族ソリテールといった面々と共に勇者ヒンメル一行を襲撃。
トートは一応招集されるもすでに星全体に呪いを掛けていることと、本人が馬鹿馬鹿しいと勝手に離脱。ソリテールは一応参加するも顔を見せずあくまでサポートという条件付きでリヴァーレが先陣を切る形となった。
葬送のフリーレン 12巻(山田鐘人・アベツカサ)/小学館
得意の精神操作魔法で苦しめるも、最終的には彼らに返り討ちにされる。
葬送のフリーレン 12巻(山田鐘人・アベツカサ)/小学館
117話では未来から来たフリーレンを狙って襲撃を掛けるもヒンメルに腕を切り落とされ撃退される描写しかないが、その後ヒンメルたちに倒され死亡したことになっている。
奇跡のグラオザームの来歴
- 魔王直属の幹部「七崩賢」に所属
- 南の勇者と交戦し勝利
- 勇者ヒンメル一行と交戦し死亡
性格
- 慎重
- 忠誠心が高い
慎重な性格で、同族に対してですら素顔をみせることはありません。また、自身より上の立場である魔王や全知のシュラハトには素直に従うなど、忠誠心の高さも伺えます。
ただグラオザームは勇者ヒンメル一行との戦いの際には魔王や魔王軍への忠誠心が薄いマハトには誘いをかけていないトートの離脱やソリテールのやる気のない参加を許可していることなどから、シュラハトほどの忠誠心はなく、あくまでグラオザーム自身は魔王に従うが、他の者がどう判断するかはそれぞれのスタンスを認め、これを尊重する、個人主義の魔族らしい割り切りを持っていると考えられる。
対人関係
キャラ | 関係性 |
---|---|
全知のシュラハト |
魔王の腹心
共に南の勇者と交戦 |
南の勇者 |
かつて人類最強といわれた勇者
全知のシュラハト・七崩賢と交戦 |
残影のツァルト |
自身の配下
時空干渉したフリーレンを含む勇者一行と交戦 |
【葬送のフリーレン】奇跡のグラオザームの能力・強さは?
奇跡のグラオザームのもつ能力・強さについて、詳しくみていきましょう。
能力
対象の記憶を削除する能力
葬送のフリーレン 10巻(山田鐘人・アベツカサ)/小学館
奇跡のグラオザームの能力は「対象の記憶を削除する能力」です。
作中では能力の詳細が明かされていませんが、黄金郷のマハトに対し記憶を削除したことが判明しています。
精神魔法
葬送のフリーレン 12巻(山田鐘人・アベツカサ)/小学館
奇跡のグラオザームは、魔族の中でも強力な精神魔法を扱うことができます。その能力はフリーレンですら見破ることができないほどで、近くにいてもグラオザームの存在を認識することは困難。
葬送のフリーレン 12巻(山田鐘人・アベツカサ)/小学館
また、自身の容姿にも魔法がかかっていることが明かされており、フリーレンよりも魔力操作が精密とされるソリテールですら、現在のグラオザームの姿が真の姿であるかもわからないレベル。
技
葬送のフリーレン 12巻(山田鐘人・アベツカサ)/小学館
- 楽園へと導く魔法(アンシレーシエラ)
決して叶わないと諦めた幸せな夢でさえ実現することができ、現実と見紛うほど美しい幻影に相手を囚えていく。作中でヒンメルとフリーレンがこの魔法に掛かった際は結婚式を行う幻影を見ていた。幻影であることを理解していても、五感・記憶・魔力探知すべてが「紛うことなき現実」と認識してしまうので、魔力探知に頼っているような魔法使いが自力で逃れることは決してできない。
魔法に頼らない感覚が研ぎ澄まされたヒンメルのような人間であれば、幻影に囚われながらも一応戦うことはでき、幻影に囚われながらも五感をフル活用し戦っていき、幻影から脱することができていた。
また強い女神の加護があればある程度防ぐことができるらしく、信心深いハイターには理想の夢を見せられなかった。そして理想の夢を見せられていたヒンメルだったが、理想の夢を見たまま現実を把握し、幻惑された状況のままグラオザームを圧倒した。
ちなみに本編では披露する前にソリテールに静止されたが、さらに別の戦闘スタイルがあるらしく、その際にはグラオザームの周りに黒い靄が発生した。本人はこの戦い方を好んでない様子。
余談
ヒンメルとフリーレンに対して見事なまでのヒンフリの夢を見せたことから、ネット上のカップリング厨からは『超有名同人作家』や『グラオザーム先生』といったネタで扱われている。またこの魔法の性質上、今後同人展開で悪用される可能性が高い魔法といえるだろう。
葬送のフリーレン 12巻(山田鐘人・アベツカサ)/小学館
ちなみに上記のシーンはグラオザームの理想の夢を見せる魔法による幻影だが、彼らは同じ幻影の中にいたのだ。ここで疑問が生まれるのは、なぜ同じ結婚という夢を見ていたのかということであり、そこで浮上する可能性が、「フリーレンとヒンメルが同じ願望を抱いていた」のではないかということだ。
そして、楽園へと導く魔法(アンシレーシエラ)は「決して叶わないと諦めた幸せな夢でさえ実現する」魔法なのでヒンメルとフリーレンが両想いであるにも関わらず決して結ばれることがないことを互いに自覚しているエモーショナルなシーンだといえる。(未来から来たフリーレンが結ばれないことを知っているのは言わずもがなであるが、ヒンメルは未来から来たフリーレンの態度で察したものだと考えられる)
強さ
葬送のフリーレン 7巻(山田鐘人・アベツカサ)/小学館
奇跡のグラオザームは七崩賢のメンバーであり、南の勇者も倒したことから魔族の中でも上位の強さがあると思われます。
また89話では黄金郷のマハトが「俺との相性は最悪」と発言するなど、その実力が危険視されるレベルであることも判明しています。このことからマハトやソリテールと同格の実力を持っていると考えて差し支えないだろう
奇跡のグラオザームは死亡した?
作中では勇者ヒンメル一向に討伐され、死亡したとされていますが、明確な死亡シーンが描かれていないことや、彼の魔法の性質上ソリテールから「顔を変え姿を変え人類の目を掻い潜りながら、いつの時代も生き残れる」と称されており、精神魔法で死を欺き現代まで生存している可能性があり今後本編に登場する可能性もあると思われます。
また117話にてグラオザームはフリーレンを精神魔法にかけて精神に干渉しており、その際に彼女の未来の記憶を読み取っていたのだとすれば、グラオザームが自分の死を偽装することはより容易かったでしょう。
またソリテールもこの後にグラオザームに「収穫はあったんでしょ?」と尋ねて何を知ったのか聞いているため、未来で黄金郷にてフリーレンに敗北することを事前に知っていた(≒死を偽装する対策などを施していた)可能性があります
まとめ
今回は、葬送のフリーレンに登場する奇跡のグラオザームとは?能力・強さなど気になるプロフィールについて徹底紹介しました。
以下、葬送のフリーレンの奇跡のグラオザームに関するまとめです。
- 奇跡のグラオザームは七崩賢の1人
- 黒色の目とショートボブの髪型が特徴
- 強さは不明
- 対象の記憶を削除する能力をもつ
- 勇者ヒンメル一行との交戦で死亡したとされている
最後まで読んで頂きありがとうございました。
【葬送のフリーレン】登場キャラクター一覧
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