道は必ずこの私が切り開くと。人類最強であるこの南の勇者が
作中に登場する「南の勇者」は、かつて人類最強と謳われた伝説の勇者です。その素顔が謎に包まれている南の勇者ですが、一体どのような人物なのでしょうか?
この記事を読んでわかること
- 南の勇者のプロフィール(外見・性格など)
- 南の勇者の能力・強さは?
- 南の勇者の過去は?
【葬送のフリーレン】南の勇者のプロフィール
葬送のフリーレン 7巻(山田鐘人・アベツカサ)/小学館
名前 | 南の勇者(みなみのゆうしゃ) |
生年月日 | 不明 |
年齢 | 不明 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 勇者 |
所属 | 不明 |
「南の勇者」は、人類最強と謳われた伝説の勇者です。フリーレンが旅をしている本編の時代で勇者と言えば魔王を倒した勇者ヒンメルの事を指すのがほとんどなのだが、ヒンメル一行が活動していた時代においては「勇者=魔王討伐に乗り出した若者」であり、様々な勇者が魔王討伐に挑んでおり、南の勇者もそのうちの一人。
・本編
作中初めて名前が出てきたのは11話。ヒンメル一行の旅の序盤と思われる回想シーンにて、アイゼンが「人類最強といわれた南の勇者も魔王直下の七崩賢」に討たれた。と言及している。
読者からすれば「人類最強と言っても七崩賢の一人にやられる程度」「成長した勇者ヒンメル一行には及ばない」程度と認識した……。というか「南の勇者」という雑なネーミングから当時まだ未登場だった七崩賢を解説するためだけに持ち出された名前だけの使い捨てキャラだと思った人が大半だったと思われる。
・ファーベル村にて
しかし、63話でフリーレンたちが北側諸国ファーベル村で「勇者様の像を磨いてほしい」という何度も受けたような依頼を受けたところ、そこにあったのはヒンメルの像ではなく南の勇者の像であり、そこで初めてフェルンとシュタルクは南の勇者の存在を知ることになる。
フリーレンによって、伝聞情報という形ではあるが南の勇者の恐るべき戦績が明かされる。
なんと、彼はたった一年で魔王軍の前線部隊を壊滅させ、魔王軍の補給経路の心臓部まで到達したというのだ。魔王軍もこの異常とも言える事態に全力で手を打つ。
彼一人を相手に魔王の腹心である「全知のシュラハト」+七崩賢全員の計八人で一斉に襲い掛かったというのである。しかしこの絶望的状況でも南の勇者は果敢に戦い、七崩賢を三人撃破、最後は腹心と相打ちとなって斃れるという壮絶な最期を迎えたとされる。
結果として南の勇者は七崩賢に討たれたが、一人で全知のシュラハト+七崩賢を3人=大魔族4人を道連れにするというのは本編での七崩賢の強さを鑑みるととんでもない偉業であることがわかる。実際ヒンメル一行も魔王を倒したとはいえ、七崩賢に関しては二人しか倒しておらずフリーレンも「これは彼に相応しい二つ名だ」と認めている。
ちなみに魔王の腹心は『全知のシュラハト』は1000年先の未来まで見えるという未来視の力を持つ魔族であった。魔王軍幹部全員集合して勝負という創作でもあまり見ない展開になったのも、シュラハトは相打ちになろうがそうしないと南の勇者に勝てないと知っていたからだろう。
だが南の勇者もシュラハトと同じ未来視の能力があり、南の勇者は1年前から自分が七崩賢とシュラハトに殺される事も、そして自分ではなく勇者ヒンメルが魔王を殺し世界に平和を取り戻すと知っていた。
南の勇者としては「世界を救うのは自分ではない」「志半ばで死ぬ」のは非常に不本意であったものの、自分の後に続くヒンメルのために道を切り開くために自ら死地に向かったのだ。南の勇者は「道を切り開く」という言葉通り一人で前線を魔王軍の本拠地近くにまで引き上げたが、それから数年後には腐敗の賢老クヴァールによって前線が中央諸国にまで押し戻されている。そして南の勇者が予見したとおり、ヒンメル達によってクヴァールは封印され、魔王は討たれることとなった。
南の勇者は知っていた。世界が救われる事を。その時、自分がいない事を。この戦いは人類と魔王軍、それぞれにおける最重要人物ともいえる二人の男が何千回もの未来視の末に選んだ妥結案だったのかもしれない。実力だけではなく精神性もヒンメルに負けずとも劣らない人類最強の勇者と言われるに相応しい人物であったといえる。
来歴
【南の勇者の来歴】
- 1年の間に魔王軍の前線部隊を壊滅
- フリーレンと会う
- 魔王討伐の旅に勧誘するも失敗
- 全知のシュラハトと全七崩賢に1人で挑む
- 3人の七崩賢を討伐
- 全知のシュラハトと相討ちになり死亡
性格
- 聡明
- 行動力がある
自身の成すべきことをきちんと理解し最期まで確実に実行するなど、とても聡明な性格です。実績ももちろんですが、その行動力の高さも特徴の1つであるといえます。
対人関係
【葬送のフリーレン】南の勇者の能力・強さは?
南の勇者のもつ能力・強さについて、詳しくみていきましょう。
能力
葬送のフリーレン 7巻(山田鐘人・アベツカサ)/小学館
南の勇者の能力は「未来を視る能力」です。
能力の詳細は不明ですが、あくまで未来を視ることができるのみで結果を変えることはできないことが分かっています。しかし作中では、自身が人類最強である理由はこの「未来視能力」があるためだと発言していました。
1000年先まで見えると謳われたシュラハトと比べどのくらい先まで見えるかは不明だが、10年後魔王がヒンメルに倒されるところ、果てはフリーレンが一生涯自分の未来視のことを他人に口外しないところまでは見えていたので短期的なものではない模様。
またフリーレンのスカウトに失敗するのを予知していたにもかかわらず、仮に仲間になっても「死ぬ」という未来に変化はないと言っていた事から、色々な可能性の未来を見られるらしい(シュラハトも同様のことをつぶやいている)。
「死ぬ未来は変えられない」と言っているが、同時に「人類最強と言われる秘密は未来を知れるから」とも言っている事から、知った未来は変えられるようだ。「死ぬ未来が変えられない」のは戦う相手が同じ能力を持つ全知のシュラハトだったからだろう。
装備
葬送のフリーレン 7巻(山田鐘人・アベツカサ)/小学館
南の勇者の装備は「2つの剣(双剣)」です。普段は腰あたりにある鞘に収めて運んでいました。
強さ
葬送のフリーレン 7巻(山田鐘人・アベツカサ)/小学館
南の勇者は1年で魔王軍の前線部隊を壊滅し、加えて3人の七崩賢と全知のシュラハトを討ち取るという強さを誇ります。
未来視能力があるといえども、生身の人間がたった1人で達成したとは思えないほどの偉業です。南の勇者が存在していなければ、恐らくヒンメルたちは魔族や魔王の討伐により時間がかかっていたorそもそも魔王を倒すことができなかったのではないかと思われます。
【葬送のフリーレン】南の勇者の死の謎
南の勇者の遺体は見つかってはいないため南の勇者を信奉する人々には「まだ生きていてシュラハトと戦っている」という伝説が語られているが、一般的な魔族の生態をよく知るフリーレンは「魔族に食われた」と冷静に考えている。
そして89話。黄金の呪いに対する打開策を見つけるべく『七崩賢』黄金郷のマハトの記憶を見ていたフリーレン。フリーレンは魔王の腹心「全知のシュラハト」が南の勇者討伐のためにマハトを誘う場面を見る。
しかし千年後を見るシュラハトは、この戦いを敗戦処理と形容するなど「自分が死に、魔王が敗れる未来」「フリーレンがマハトの記憶を覗く未来」までも見抜いていた。
シュラハトは、これからの南の勇者討伐後、七崩賢「奇跡のグラオザーム」にマハトの持つ「南の勇者との戦い」の記憶を消させるように指示する。
悪いなフリーレン。
お前に南の勇者との戦いを見せる訳にはいかん。これは魔族の存亡をかけた戦いであり、
敗戦処理であり、千年後の魔族のための戦いだ。
シュラハトは「千年後の魔族のため」と述べていたが、この戦いに関わったと言われる人物はフリーレンが記憶を覗いた時点でマハト以外死亡しており、マハトの黄金化の魔法の解析とも関係ないはずだが、なぜシュラハトがマハトの記憶を操作してまで『南の勇者vs七崩賢&シュラハト』の詳細を隠ぺいしたのかは作中でも大きな謎となっている
まとめ
以下、葬送のフリーレンの南の勇者に関するまとめです。
- 南の勇者は人類最強と謳われた伝説の勇者
- 長い前髪と口ひげが特徴
- 聡明で行動力がある
- 未来視能力をもつ
- たった1人で3人の七崩賢と全知のシュラハトを討ち取る
最後まで読んで頂きありがとうございました。
【葬送のフリーレン】登場キャラクター一覧
(C)葬送のフリーレン 山田鐘人・アベツカサ/小学館※記事中にて使用している画像の著作権および商標権、その他知的財産権は、当該コンテンツの提供元に帰属します。