さっき今週のヤングジャンプを読んでいたのですが、東京喰種reの展開が余りにも酷かったので今まで思ってた事も含めて書いていきます。
まあ今週の内容を軽くネタバレすると、有馬やエトの犠牲の上にできた隻眼の王であるカネキがジューゾと半兵衛にボコられて(戦闘シーン全カット)ダルマになって次回最終回で終わりです。(なんだこれ・・・)
まあトーカと子作りセ〇クスしてた時点で、カネキが負けてカネキとトーカの子供が古田を倒すっていう展開になるんだろうなぁとは思ってましたけど、実際にそうなると酷かったですね。
カタルシスがない
東京喰種を無印から読んでいて思ったことはまずカタルシスがないことです。カタルシスとは何なのかというと、王道展開のことです。
ストーリーってのは大体こうなったらこうなるだろうなっていうお約束の展開がありますよね。悪い奴が悪いことをしたらいずれ主人公サイドに成敗されるとか・・・。
このキャラこんだけ大物感出してるからどっかで大活躍するんだろうな・・・。修行したら次は勝てなかった敵に勝つだろうな・・・みたいなものです。
ジャンプ漫画とか特にそうですよね。ワンピースやNARUTOって大体伏線を張ったら予想した通りに話が運びますし、修行したら強くなって勝てなかった強敵に勝ちますよね。ドラゴンボールなんてその際たる例でしょう。
ですが、東京喰種はそういうのがないです。無印の序盤(ヤモリあたり)はありましたが、無印後半からreの最後まで視聴者の予想の逆張りを続けてきました。
まずエト(梟)・タタラの扱いです。このキャラはレートがSSS・SSに設定されていることもあり、無印終盤~Re序盤においてアオギリの最強格のキャラとしてずっとどう活躍するのかがすごい期待されていました。
ですが、タタラと法寺は流島でグール化した滝沢に、エトはRe中盤から突然出てきた古田にあっさり負けて死にます。この辺りで、はぁ???ってなった人がかなり多いと思います。
そもそも無印が面白かった理由に、篠原さんとか店長みたいに敵味方とも経験値のあるオッサン強キャラが魅力あったというのもある思いますが、reはガキどもがグダグダやってるだけでストーリーに深みがないんだと思います。
強さが作者の気分で変わる
グールの強さの基準はSSS~Cくらいまでありますが、作者の気分次第で強さが簡単に変わってしまうのが意味わかりません。
せっかく強さのランク付けがしてあるのに、作者のその場の気分で特に明確な理由もなく、ああああああああああああああああああああああああああと叫んで勝手に強さが変わると読んでる側としては予想が全くできませんし面白くありません。
特に人造喰種のオッガイの強さとか無茶苦茶すぎです。人間の方が喰種よりも圧倒的に数が多いのですから数を活かした戦略とかならわかりますが、Sレートの強さをもった半喰種がうじゃうじゃ出てきてます。
SSSレートのエトよりも強かった古田もですが、その強さの理由がリゼのカグネを移植しているからって、リゼ細胞チート過ぎです。柱間細胞かなんかなんですかね?
発狂描写がワンパターン
これもよく言われていることですが、発狂描写が「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」とか同じ言葉連呼するだけでワンパターンすぎます。
その過程も滝沢や六月みたいに、辛い過去&闇落ち→発狂 みたいなワンパターンが多くて作者のボキャブラリーというか、表現描写の引き出しの少なさが垣間見えちゃいますし、読んでいる側としては冷めてしまいますね。
あとバトル漫画なのに絵が黒塗りなのと戦闘描写が下手なので、せっかくの熱い戦闘シーンのはずなのに、何をしているかよくわからないというのもあると思います。
終わり
2017年の3月に放送終了し、未だ伝説の糞アニメとして炎上している鉄血のオルフェンズも同じ感じです。みんながここはこうだろうなと期待するところをわざとか知りませんが敢えて外す。
作り手側からすれば、視聴者の予想外してやったぜ俺スゲーってなるのかもしれませんが、それをみてる視聴者側からすると・・・・なわけですよね。
人間は変化に対応できずにミスをする。だから野球のピッチャーはスローボールで球速を変えて来て相手のミスを誘う。そうした経験から人間は変化を嫌うようになる。つまり相手に好かれたいのなら「変化しない」あるいは「予測できるような変化をする」ことが非常に重要。これが芸能芸術の基本となる
— 砂鉄 (@satetu4401) 2017年11月28日
昨今は娯楽が増え、昔みたいな勧善懲悪なのがマンネリ・ほぼネタ切れとなり、デスノートやまどマギみたいな奇をてらった作品が増え始めました。
ですが、ここで今一度思い出してほしいのです。予想を裏切るのと期待を裏切るのは違うということを。
どんなに奇をてらった作品であれ、ヒットしたものにはよくよく見ればカタルシスがあります。今ドラゴンボール超がまたアニメをやっていますが、30年くらい前の作品なのに好調です。
ガンダムSEEDも放送からすでに15年近くたっているにも関わらず根強い人気があります。
その原因は間違いなく主人公が勝つのと予想した通りの展開になるからです。
ネットで予想通りで面白くないと言っている人たちもどこかで自分の予想が当たることにカタルシスを感じ満足しているのです。
いわば、ツンデレみたいなものです。だから彼らの上辺だけの意見(ネットの書き込み)を真に受けた作品(鉄血など)は面白くないのです。
長くなってしまいましたが、結論として作者は読者の予想を裏切るのは構いませんが期待は裏切ってはいけないということに尽きると思いますね。
受け手が望んでいるのは「予想を越えられる事」であって 「予想を裏切られる事」ではないのです。
予想を外せばなんでもいいというわけではなく、プラス方向に裏切って初めて意味があるのです。東京喰種は無印は物凄く好きだっただけに残念です。
NARUTOで長門が「三部作は二部が一番駄作で三部は出来のいいものになる」と言っていたのでわずかながら3部に期待はしていますが、このまま行くと三部も石田先生の六月フルタの発狂芸と恒例のお気に入りキャラの謎の超強化でぐちゃぐちゃになると思います。
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