【良作/ネタバレあり】ロストジャッジメント~裁かれざる記憶(キムタクが如く2)のプレイした感想と評価

ゲーム

 

 

 

ジャッジアイズの続編であるロストジャッジメント~裁かれざる記憶を一通りプレイし終わったので、ネタバレを含みつつ感想を書こうと思います。

 

結論からいくと全体的には良作の部類で、如くシリーズの中でも上位の面白さなので、買う価値はありました。プレイ時間はストーリーオンリーだと15時間くらいで終わるボリュームでサイドストーリーとかもかなりあるので全部満遍なくクリアするとなると100時間くらいは掛かりそうなのでボリューム面も問題ないです。

 

シナリオ

 

シナリオは普通に良かったと思います、話としては前作の生野のアクロバティック犯罪みたいな粗も少ないですし痴漢の冤罪トリックも現実的だったと思います。いじめ関連の桑名や楠本さんの行動心理も不自然でなく話の展開もスマートでした。

 

まあしいて言うなら御子柴殺しのアリバイとして痴漢犯を演じていた江原が桑名と澤先生のやり取りの録音のバックアップをもってないのはちょっと不自然だなと思いました。あとイジメがテーマなのでどうしても本編の雰囲気が暗い。。。

 

相馬を倒した後の真のラスボス?の桑名(=喜多方先生)は黒河学園で川井伸也が起こした楠本充のイジメ自殺のせいで教職を追われ、その恨みから川井以外のいじめ加害者であった間宮結衣や赤池を使って全国のイジメ加害者を7人くらい殺していたみたいですが、彼のやっていることはともかく主張は至極ごもっともで特におかしくないためキムタクが本編でも他キャラから指摘されてはいましたが、「でも澤先生は~、でも澤先生は~」と澤先生botになっていてあまり共感できませんでした。

 

キムタクとしては、自分の正義を通したことで巻き込まれてしまった思わぬ犠牲者という意味では前作で生野に殺された寺沢絵美と重ねていたのかもしれませんが、キムタクが数日しか付き合いのない澤先生にあそこまでこだわる理由がちょっと薄かったんじゃないかなと思います。

 

まあ主人公が暴力と殺人による復讐を全肯定するのはさすがにアレですし、かといって復習は良くないみたいなスタンスも偽善者感が出てしまうので澤先生BOTになるしかなかった気持ちは分かりますが。、正義を振りかざす事で思わぬ犠牲が出るということを言いたかったなら澤先生以外のメインキャラから死亡者をだしてキムタクの言葉に重みを持たせてほしかったですね。

 

ぶっちゃけ澤先生は4年前に御子柴が江原の息子をイジメ自殺させた件を担任だったのにスルーした上で裁判で偽証していますし、桑名理論だと何かしらの報いは受けなかったといけないと思うし、流石に相馬の頸椎アイスピックの刑はやりすぎですが、澤先生が正義に巻き込まれた思わぬ無垢な犠牲者だとはちょっと思えなかったですね。。。

 

ただ主人公の八神がどんな理由があっても復讐は良くない!殺された人はそんなこと望んでいない!復讐なんてやめよう!みたいな金田一少年の事件簿や名取裕子とか船越英一郎とか沢口靖子とかがやってそうな昼の2時間もの刑事ドラマみたいなぺらっぺらな陳腐な意見ではなく、お前のやっていることは否定はしないけど、でもやりすぎだというスタンスだったので、話としては陳腐な使い古された展開ではなく新鮮で面白かったですし、法とは正義とはみたいな部分について考えさせられる作品でした。

 

伏線も序盤で出てきた細かい要素も最後にちゃんと線で繋がって、あの伏線って何だったの?みたいなのは殆ど無いので、シナリオの練度は前作に続いて高い部類でしたね。まあ一番は本編の4・5・6みたいな、唐突なラスボスやすっきりしないオチでプレイし終わってなにこれ???って感じにはならなかったので傑作の0ほどではないですが、いい出来だったと思います。

 

一応シナリオのネタバレをちょっとすると舞台設定としては本編の7の続きで、東城会は解散したことで神室町からヤクザは消えて主役はRKという半グレ集団になっているのがリアルでしたね、まあその半グレの上にいるのは元ヤクザっていうのも現実味がありました。また本編の龍が如く要素もちょくちょくあってうれしかったです。

 

 

 

ヤクザの上の方は本編の1~7で掘りつくしたので、新作をやるなら海藤さんや東くらいの二次団体の下っ端くらいにスケールダウンしないといけないのは分かりますけど、本作の敵がチンピラ崩れの半グレでRKのトップが日侠連の下っ端だった相馬と阿久津で、相馬がラスボスが無茶苦茶強い扱いな辺り、直系組長とかがボスだった桐生真島冴島時代からするとかなりスケールダウンしてるので、これが八神じゃなくて桐生ちゃんなら瞬殺なんだろうなって思っちゃいますよね・・・

 

あと前作から引き続き登場している星野くんと真冬はほとんど本編に絡んでいませんでいた。ぶっちゃけ持て余してる感が強いです。星野君はとくに個性もないですし、真冬は現役の検事なので動かしにくいためかヒロインポジのはずがほとんど登場せず、さおりさんやミス研の天沢のほうがヒロインがあるという。。。こに2人もし次回作あったらどっか別の地域に行ってるか殺されて退場みたいなオチに使われかねないですね。

 

 

プレイ体感

 

基本的にはプレイ難易度は前作より上がっていて油断すると町にいる雑魚でも普通に死ねますし、前作よりも薬を回数はかなり増えたと思います。なのでアクションが苦手な人仙薬とかも序盤でちゃんと作って装備品やスキルも整えたほうがいいなと思いました。移動も無駄に慣性が残っていたりもっさり感はそのままでした。

 

またプレイスタイルは前作では一閃一択だったのが、一閃が弱体化されていて隙が大きくなり円舞や新スタイルの流を満遍なく使う必要性があるという意味ではシステムバランス的には調整してきたなという印象でした。

 

ただナベさんが難易度ノーマルで即死QTE持ちなのはちょっとやりすぎではと思いました。今作はQTEが結構シビア&Lスティックを倒す方向が見にくいので初見だと普通の死ねます。

 

ラスボスの相馬や桑名では死ななかった自分がナベさんで3回死んだので、死亡回数で判断するならナベさんがボス最強説があります笑(そもそも如くシリーズでは今まで龍司しか即死QTEが無かったのになぜ一般刑事のナベさんに実装してしまったのかホント謎・・・)

 

良かった点

 

・色んなスタイルを使う場面が増えた

・spが稼ぎやすくなった

・ピッキングの判定が緩くなった

 

悪かった点

 

・敵が雑魚でもガードしてくるのでテンポが悪い

・新要素のアスレチックが微妙

・前作同様チェイスやストーキングが冗長

 

アクションがストーキングや尾行などでテンポが悪くなっててそこは治ってないなあという感じ、チェイスも何回も相手の体力が無駄に多くて、ちゃんとQTEクリアしても同じ場所を何回も周回させられるしゲームシステム自体はちょっと改悪というか悪い部分が治ってなかったなあという印象です。

 

DIQもライバルキャラが出てきてすごろく感が増したのは良かったんですが、ライバルの番を待つ必要があるのでテンポが悪い・・・ドローンレースも改良されたかと思いきや、新しくロボ部が登場するという・・・

 

新要素のスケボーもないよりはマシですが、使い勝手悪いですし速度もそこまで早くないのでプレイ体感は普通ですし、アスレチックもテンポ悪いので、改善点はちょこちょこあるもののその分新しいイライラ要素が追加されてトータル評価としては前作と変わらずイーブンかなと印象です。

 

玉木宏が超カッコいい

 

 

ラスボスの相馬(玉木宏)がカッコよかったです。やっぱり足長いイケメンはこのシリーズだと戦闘で生えるってのと、BGMが相馬の冷酷さをうまく表現しつつ超カッコいいので作業用BGMにしてます笑。

 

ちなみに相馬のBGMの名前は「Viper」という名前で直訳すると毒蛇なのですが、スラング的な意味合いだと「ぶっとんだやつ/やべーやつ」みたいな意味合いで、笑いながら躊躇なく後ろからナイフでぶっ刺してくる相馬のサイコっぷりとマッチしていましたね。

 

これまでも如くシリーズは結構な数の俳優が出演していますが、玉木宏が全シリーズ通して俳優キャラで一番うまくキャラとして昇華できていた気がします。

 

まとめ

 

全体的にちょっと不満点はあるものの楽しめたので良作の部類だと思います。Pの名越さんが退社してしまったりジャニーズの版権の関係でsterm展開できないから今作で最後みたいな雰囲気ですが、続編や作るならぜひ作ってほしいですね。

 

では~

 

 

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